こんにちは、HIYOKOです。
ネイリストを目指す方たちのひとつ目の目標となるのは、ネイリスト技能検定(以下ネイル検定)3級という資格です。
実技試験にある「アート」は独学の方も含め、みんなが不安になる項目のひとつじゃないでしょうか。
ネイル検定3級では、ネイルアートはフラワー(花)を描くと決まっています。
それ以外は自由なため
- きれいに描くには?
- どんな花を描く?
- デザインは?
- 合格・不合格はどこで決まる?
と、自由すぎるがゆえに何が正解か分からないといった事態になりがちです。
この記事では、アートの採点をする試験管の減点・加点ポイントはどこか?に注目して、フラワーの描き方と5つのポイントを解説します。
試験官がアートのどこを見て減点/加点するのかを知っておくことは重要
みなさんの目標は、花をきれいに描くことですか?
違いますよね。
ネイル検定に合格することが目標のはずです。
だとすると、試験官の減点・加点の採点基準となる「ポイント」を押さえたアートを描くことが重要です。
合格のためには、減点されないこと、加点されることが重要だからです(当たり前っちゃあたりまえですが…)。
では、試験管が花のアートのどこをみて減点・加点してるか知っていますか?
もし知ってるなら、この記事は読む価値ナシ!です。
もし知らなかったら…大丈夫です、それを解説するためにこの記事があります!
ちなみに私が合格したときの花のアート画像はこちら。
あれ、思ったより…って思いませんでしたか?笑
きれいさより加点・減点ポイントを押さえることの重要さがなんとなく感じていただけるかなと思います。
ネイル検定3級で不合格にならないためのアートの減点・加点ポイントは5つ
アートの配点は5点満点です。内訳はこんなかんじ↓
合格基準 「採点」は 5 点満点法で採点します。
ネイリスト技能検定試験 採点基準より
5 点・・・良い
4 点・・・合格ラインに達している
3 点・・・合格には少々不足している
2 点・・・良くない
1 点・・・悪い
4点以上が合格、3点以下は不合格というイメージです。
減点・加点ポイントの1~4を押さえれば4点、1~5すべてできたら5点(満点)もらうことができると思っていいでしょう。
ちなみに、無理して満点を目指す必要はないです。
ネイル検定3級では、アートより厳しく採点される施術工程がほかにあります。
1~4の減点・加点ポイントが達成できたらそちらの練習を優先して、それでも余裕があった場合のみ満点を目指すのが3級合格のセオリーかなと思います。
ネイル検定3級アート(花)を描く時に、4点を取るための5つのポイント
4点は絶対取ろうぜ!ってことで、
- パッと見て花であるとわかる
- メインのフラワーが爪の半分を占める
- 繊細さがある
- 華やかさがある
を押さえたフラワーアートの描き方について、5つのポイントに分けて説明します。
ポイント1.ポリッシュの赤に映える・パッと見て「花」であると分かること=ホワイトの5枚花
これはもう、ぶっちゃけて言いますが、
- ポリッシュの赤に映える=カラーはホワイト
- パッと見て「花」と分かる=5枚花
です。これがベストアンサーじゃないかなって思います(みんないろいろ紹介しているけど…)。
ちなみにこのポイントは合格不合格を分ける最重要ポイントです。
パッと見て分からなければその時点で不合格(1点~3点)になってしまいます。
まずはこれをクリアする花のアートを描けるようになるのが第一ステップです。
ポリッシュの赤に映える=カラーはホワイトにしよう
あるあるなのが、メインのフラワーをピンクにするです。ピンクの花ってかわいいもんね…。
実際にホワイトで5枚花を描いた場合と、ピンクで5枚花を描いた場合(オマケにイエロー)で比べてみると、明らかにホワイトがはっきりくっきり目立ちます。
ホワイトが一番映えるなら、メインのフラワーはホワイトで描くのが正解ではなかろうか。
何色がかわいいかな?とか、悩む余地はありません。
3級に合格するということを目標にするなら、悩む間もなくメインの花のカラーはホワイトでいきましょう。
パッと見て「花」と分かる=5枚花を描こう
パッと見て花だとわかる=4点(合格)
です。逆に、
パッと見て花と分からない=3点(不合格)
になる可能性大です。
そのため、パッと一瞬見た時に花だね!と分かってもらう花を描くことが、超超超超絶重要になってきます。
花だね!と思ってもらうために私がおすすめしているのが5枚花ですが、これは絵の上手さレベルにもよります。
絵を描くのが上手な場合は5枚花じゃなくても構いません。バラでもひまわりでもコスモスでもハイビスカスでも好きなお花で試験を受けてください。
絵に自信がない方=5枚花をひたすら練習
です。
5枚花は他の花に比べてバランスがとりやすい
花びらが多いアートは、バランスが難しいです。
バラは描くのが簡単とおすすめされていたりしますが、絵を描くことに慣れていない方が描いたバラは、試験管の方々からすると、パッと見たときに、
これは…バラを描こうとしたのかな…?
と思われがちです。
子どもの落書きか、バラのアートか。試験管の方々からするとその見極めが難しく、永遠の命題です。
また、花びらが多く一つ一つのホワイトの割合が小さくなるため、パッと見た時の印象が5枚花と比べた時に薄くなりがちです。
5枚花はホワイトで描くと、パッと見た時に花であると認識されやすく、それはそのまま点数にもつながります。
ポイント2.全体のバランスに気を付ける(爪に対する割合)=爪の半分を花で埋める
メインの花は爪の半分に分割して下半分、(やや右側)に収まるように描くのがおすすめです。
メインの花を最も大きく描くことでパッと見た時に目に入ってきやすく、余白とアートのバランスがとりやすいです。
「なんとなく全体のバランスがいい感じ」に描くのではなく、半分はメインのフラワーで埋めると意識して練習するといいです。
爪の大きさに関係なく同じデザインを描くことができるようになります。
モデルさんの爪で毎回練習できれば良いですが、普段の練習はチップや自分の爪で行うことが多ですよね。
練習時と比べて爪めっちゃちっさいやん!みたいなことも良くありますが、練習の時からアートの割合を意識しておくと、どんな爪にも戸惑うことなく対応することができます。
ポイント3.繊細さを表現する=細い線
繊細さは
- 花の花脈
- 葉っぱの葉脈
- 細いつる
- 大きさの違うドット
などで表現することができます。
これらをメインのフラワーに追加することで、試験管の方々には、
繊細さ=〇
と思ってもらうことが可能です。
ポイント4.華やかさを意識する=色の数は5種類程度
華やかさはカラーの数で評価されますが、
- 5種類程度のカラーを使用
していると、試験管の方々から
華やか=〇
と思ってもらうことが可能です。華やかさは色数を増やすだけで〇をもらえるところなので、ぜひ5色以上使用したフラワーアートを描きたいところです。
ポイント5.8分~10分で描ける花にする
5つ目のポイントは、
上記4つのポイントを含めたアートを8分程度(長く見積もっても10分)で描くことができるようになる
です。時間配分を考えるとどうしてもアートを描く時間はそれくらいになってしまいます。
この点がクリアできるようになれば、アートの練習はひと段落と考えて良いと思います。
定期的に腕が落ちないように練習しつつ、ほかの練習にシフトできるということです。
参考までに、私がフラワーアートを練習していた当初は、約15分かかっていました。8分とか無理やろ!って思っていました。
練習を重ねていくうちに8分ちょいくらいに収まるようになったので、練習すればそのうち慣れてきてタイムは縮んでいきます。
まずはメインの花である5枚花を描けるようになることが重要
パッと見て「花」であると分かるもの(ホワイトカラーの5枚花)を描くことができれば、それだけで合格(4点)をもらうことができます。
葉っぱやらつるやらは正直おまけです。
なぜなら、
テーマは「フラワー」
だからです。
あくまでも課題は「花」です。
じゃあどうして葉っぱやらなんやら描かなきゃいけないの?
っていうと、
- メインのフラワーの出来がいまいちだった時におまけしてもうため
- あわよくば(5点)を狙うため
だと私は思っています。
だから、試験本番で時間が無くなってしまったら、葉っぱやらなんやらは最悪描かなくても良いです。描かなくても、メインのフラワーがある程度綺麗に描けていたら4点くれます。
試験本番も練習時と同じような時間を確保できたなら、もちろん葉っぱや装飾を描いた方が良いです。
それらを描いておくことで、試験本番で緊張してしまってメインのフラワーがちょっとガタガタになってしまっても、
メインのフラワーはちょっとガタガタしてるけど花であることは分かるし、
葉っぱやなんやらで繊細さと華やかさは意識できているから、
3級であることを考えると3点(不合格)ではなく4点(合格)かな
と試験管の方に評価してもらうことができますし、
仮にすべてがきれいに描けた場合は、優しい試験管の方だったら
メインのフラワーもきれいに描けてるし、
葉っぱやなんやらで繊細さと華やかさも意識できているし、
3級だと5点(満点)あげてもいいかな
と評価してくれます。
私たちがどう思うか?ではなく、試験管の方が採点時に何を思うか?を考えて練習することが大事です。
5枚花をメインにしたフラワーアートの書き方を伝授します
ポイント1.メインのフラワーはポリッシュの赤に映える、パッと見て「花」であると分かるものを描く
ポイント2.全体のバランスに気を付ける(爪に対する割合)
ポイント3.繊細さを表現する
ポイント4.華やかさを意識する
ポイント5.8分~10分で描ける花にする(努力による)
という、5つのポイントを含めたフラワーアートの描き方はこんな感じです。
詳しく説明していきます。
フラワーの中心と5枚の花びらの位置に点を打ってバランスをだいたい決める
- 爪の縦の長さがだいたい1:1の割合(半分)になるように心の中で線を引きます(図中の横線)。
→この時にメインの花の完成形が半分を占めるようにイメージします。 - 下半分のやや右側に5枚場の中心と花びらのだいたいの位置に点を打ちます。
3枚花びらを描いて、その間を埋めるように残りの2枚の花びらを描く
- はじめに描いた花びらを1枚目の花びらとして、時計周りに2枚~5枚の番号を仮に振ります。
- 1枚目の花びらを描いたら3枚目と4枚目の花びらを描きます。
- その間に2枚目と5枚目の花びらを描きます。
- その後、細めの筆で形を整えます。
このような順番で花びらを描くことで、5枚花にありがちな人が万歳してる絵になっちゃう現象を回避できます。
葉っぱを描く
- メインのフ花を乾かしている間に、葉っぱを描きます。
爪の大きさによって2~4枚の葉っぱになりますが、この辺りは余白との兼ね合いもあるので何枚と言い切るのが難しいところです。爪が小さい方がモデルさんの場合、葉っぱは1枚しか書けない場合もあります。
色のバランスでいうと、メインのフラワーの両側にグリーンがある方が、片側だけにあるよりもバランスが良く見えるかなと思います。
点でサブのフラワーを描く
- バランスよく5つの点で花びらを描きます。
花は2つくらい描きたいですが、5枚花を2つ描くとなると時間がかかります。サブの花は点で描く点花にすると簡単で時間短縮になります。
メインの花と異なる色を使用することで華やかさをアピールします。
メインのフラワーに花脈を描く
- そろそろメインのフ花が乾いた頃です。花の中にピンクで花脈を描いていきます。
可能な限り細く描くことで繊細さをアピールします。
ここは息を止めてでも細い線を描きたいところです。でも、悲しいことにたいていうまくいきません。
メインのフラワーとサブのフラワーに花おしべを描く
- メインの花はまだ花脈がまだ乾いていない可能性があるので、サブの花から大きめの黄色いおしべをひとつ描きます。
- メインの花に小さめの黄色で点を5つ描いて花弁を表現します。5つ描くのが難しければ3つや4つでも構いません。
花粉をドットで描く
- 花粉というかなんというかわかりませんが、アーチを描くように3~5つの点を描きます。
大きい点から小さい点に変えていくことで、繊細さをアピールできます。
このドットで全体のバランスを整えるのですが、アート全体がアーチを描くように、足りないところをドットで補うイメージです。
私の今回のアートだと、左側のドットはない方が右上から左のブルーの花にかけてのアートがきれいだったかもしれません。
葉脈を描く
- 真ん中に1本線を引きます。
- 左右に枝分かれするように線を描き足します。
葉脈も花脈と同じで可能な限り細く描きたいところです。悲しいことに上手く描けることはあんまりありません。
ここまで描けたら、しっかり乾いたことを確認してトップコートを塗って完成です。
ネイルアートに必要な道具
花のアートを描く時に使った道具を紹介します。
筆×2本
私はブルーシュの筆を2本準備し試験で使用しました。
- ホワイトの花、ブルーの花、ドットを打つ時に使用したのが「ブルーシュ 401」
- 花脈、葉脈を描く時に使用したのが「ブルーシュ 701」
私が持っているのは明るめカラーの持ち手の方ですが、リニューアルして濃い目ブラウンの持ち手に変わっているようです。
絵具5種類(私は100均で購入)
白、赤、青、黄、黄緑の5種類を使用しました。
絵具を買う時に透明色のカラーを買ってしまうと、赤いポリッシュの上に色を塗った時に色が非常に薄くなってしまいます。
不透明色を買うようにしたほうが良いかなと思います。
また、私は上記のカラーを混ぜて、
- 花脈:赤と白を混ぜて「ピンク」
- 葉脈:黄緑に白を混ぜて「白味のある緑」
- ブルーの花:青に白を混ぜて「水色」
を作っていました。
これらの作業が面倒だったり、タイムロスだと感じるのであれば、最初から必要な色そのものを購入したほうが良いです。
プロ用のおすすめはこのあたり↓
パレット
アクリル絵の具はものすごく乾きやすいです。試験会場の湿度も不明であったため、私は少しでも乾燥を防ぐためにウォーターパレットを使用しました。
絵具を出す時間ももったいなく感じたので、
- 試験当日家でウォーターパレットを作る
- テーブルセッティングのときに絵の具をウォーターパレットに出しておく(混ぜて色を作っておくのはNGです)
- コットン容器の下に立てずに置く
という形で試験を受けました。
ウォーターパレットは絵具を事前に出しておけることと、乾燥を防ぐことができるというメリットがありますが、縦に置けないため(絵の具が流れてひどい状態になる)、置く場所に困るという点がデメリットかなと思います。
時間に余裕があれば、アートをする段階でペーパーパレットに絵の具を出して使用したら良いかなと思います。
キッチンペーパー
洗った筆を拭くためにキッチンペーパーが必要です。
アート用水入れ
汚れた筆を洗うために水入れが必要です。
道具の詳細はこちら。
ネイル検定3級、アートで不合格・失格にならないために
アートの施術工程では、ミスると減点どころか失格になるルールが2つあります。
花のアートをする指は指定されている
フラワーを描く指は場所が決まっています。
アートする場所を間違ってしまうと「手指間違い」となり失格になってしまうため、検定要項でしっかり確認しておいた方が良いです。
現時点では右手の中指ですが、検定要項の内容は予告なく変更されることがあるため、自分の目で要項を見て、どの指にアートをするのか確認しましょう。
ネイルアートで禁止されている道具は使わない
- ドットペン
- アート用シール
- 図案や資料
は持ち込み禁止となっており、セッティングしてしまうと失格となります。
ドットを描いたりしますが、ドットペンの使用も禁止されているので、筆で大きさの違うドットを描けるように練習が必要です。
ネイル検定3級、花のアートで4点を取るために「試験当日」気を付けること
試験当日は不測の事態が起こりがちです。
臨機応変に対応できるようある程度考えておくと、焦ることが少なくなります。
私のドタバタ体験記はこちら。
余談ですがジェルネイル検定初級も受けています。
試験当日は残り時間でどこまで描くか決めよう
試験本番では、色んなハプニングが起こりがちです。練習時起こらなかったような出来事も起こります(遠い目)。
その結果、アートの時間が5分しか取れないという事態になることも十分に考えられます。
5分あればどこまで描けるのか、7分あればどこまで描けるのか、といったことを自分できちんと把握しておく必要があります。
試験当日は、
5分しかないからメインの花(花脈・おしべあり)だけ描こう、とか、
7分あるからメイン・サブの花(花脈・おしべあり)は描いて葉っぱはひとつだけ(葉脈はナシ)にしよう、とか、
臨機応変さが求められます。
何度もお伝えしますが、ネイリスト検定3級のネイルアートのテーマはフラワーです。どんなに時間が無くても1つは(できるだけ綺麗な)花を完成させてください。
葉っぱや点が無くてデザイン的に少々寂しくても、花が1つきちんと描けていれば不合格(3点)にはなりません。
トップを塗る前にしっかり乾かそう
下地となる赤のポリッシュが乾いてなくて、トップコートを塗った時にポリッシュを引きずってしまうという事態、めちゃくちゃ頻繁に起こります。
アートを完成させたらトップコートを塗っていきますが、アートをした指は最後にトップコートを塗るのをおすすめします。
もし時間が余っていたら、ぎりぎりまでアートの指はトップコートを塗らずに乾かして、本当に最後の最後に塗りたいです。
おわりに 【試験管はココ見てる】ネイル検定3級アート「フラワー(花)」で不合格にならない描き方と5つのポイント
今回は私がネイリスト検定3級の試験本番で描いたアートを皆さんに紹介しました。
私が描く時に4点を取るために気を付けていたポイントもすべてお伝えしたので、参考になればうれしいです。
ちなみに独学でネイル検定3級を受けられる方に向けてロードマップ記事も書いてるので、参考になるかも。
ジェルネイル検定初級も書いてます。
ではでは、これから3級を受ける方、頑張ってください。応援しています!
個人的な相談・質問はインスタからもどうぞ
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コメントは全員に公開されるため、それはちょっと…という方はインスタDMで相談受け付けてます(文章でのやりとりのみ)!
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