ジェルネイルのオフは使い方を誤ると危険な道具と溶剤を使って行います。正しい知識を持っていなければ爪が薄くなったり割れてしまう危険性があります。
この記事では、ネイリストのHIYOKOがセルフネイル初心者さんに向けてジェルネイルのオフの方法を丁寧に解説します。
記事を読めば
- ジェルネイルのオフに必要な道具
- 正しいジェルオフの方法
- ジェルオフ後のケアの方法
が分かります。ジェルは正しい知識でオフすれば爪を痛めることなくずっと楽しめるので、一緒にがんばって勉強していきましょう。
ネイルファイルでジェルネイルをオフする5ステップ
Step1. ジェルネイルをオフする道具6つ
ネイルファイルでジェルをオフするのに必要な道具は以下のとおりです。
100均で済むものは100均でおすすめしつつ、それぞれのおすすめ道具と簡単な用途を紹介していきます。一つひとつ揃えるのがめんどう!という方は下記がおすすめ。キューティクルオイル以外はすべて揃っているのですぐにオフが始められます。
ジェルオフセット <リムーバー130mL+ソークオフキャップ+ゼブラファイル+ウッドスティック+ジェルオフコットン> |
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ネイル道具を買うならおすすめメーカーはシャイニージェル
セルフネイル初心者さんがジェルネイルの道具を選ぶ上で重要になってくるのは「安全性」です。シャイニージェルはネイルケア道具もプロ用のものも卸されていて、ジェルに関しては材料が純国産で、削らなくていいジェルなのでセルフネイル初心者さんには扱いやすはず。
ジェルはオフ(取るとき)が一番大変でめんどうで、初心者さんほど爪が痛めてしまいやすのですがそのあたりのこともしっかり考えているメーカーです。
買うなら公式サイトからがおすすめ!アマゾンで購入できるものもあるようですが若干割高だったり、公式サイトでのポイント還元率が高い(セールもやってたり)ので、会員登録した方がオトクです。
ネイルファイルはジェルを削るために使う
ネイルファイルとは、爪の表面を削ったり整えたりするための道具の総称です。ジェルネイルのオフに使うのはネイルファイルの中の「ウォッシャブルファイル」というファイルです。初心者さんは180グリットの粗さがおすすめですが、慣れてきたら100~150グリットのウォッシャブルファイルで削る方がラクかなと思います。
》ネイルファイルの粗さ100/180どっち使う?!ネイリストが画像付きでめっちゃ丁寧に解説
おすすめのファイルはこの辺り。
SHINYGEL:ゼブラファイル(アーチ型) 100/180G |
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安価すぎるファイルは摩耗が早かったり、グリットが粗いわりにまったく削れなくてイライラすること必至なのでおすすめしませんがウォッシャブルファイルは消耗が激しいのでそれなりのものをまとめ買いするのもおすすめです。まとめ買いは1本よりオトクなことが多いです。
ウォッシャブルファイルは「ゼブラファイル」「アクリルファイル」と呼ばれることもあります。
ジェルリムーバーはジェルネイルを溶かすために使う
ジェルリムーバーにはアセトンが含まれています。このアセトンがジェルを溶かしてくれます。おすすめはこのあたり。
安価なジェルリムーバーは爪への負担を考えていないためおすすめしません。ジェルは爪に悪いと思われがちですが、爪の状態を悪くするのはジェルそのものではなく、主にサンディング(のしすぎ)やジェルリムーバーによる乾燥、無理なオフ(で爪表面が剥がれる)です。
アセトンは爪を乾燥させるため、アセトン入りジェルリムーバーを購入するときは保湿成分が含まれているものを購入するのがおすすめです。
爪への負担を最小限にしたければノンアセトンのジェルリムーバーもあります。私が使っているのはこちら。
アセトンに比べるとジェルが溶けるのに時間がかかりますが、肌に優しいため、私は時間があるときはノンアセトンを使っています。
【番外編】ネイリストはリムーバーをディスペンサーに入れ替えて使う
入れ替える理由は以下の4つです。
- 押したら出てくる仕様で時短になる
- 片手で使える
- リムーバーが入ってる容器から直接コットンに出すと、出すぎてビチャッとなるのがイヤ
- 少しでも揮発を防ぐため
ディスペンサーは100均のも使ってみたけど押すところがかたくて使いにくいです。アマゾンの安価なメンダもあまりおすすめしません。ネイルスクールの同期生が2つ入りのを買っていて後悔してました。
プロ用のディスペンサー「メンダ」はこちら。
MENDA(メンダ):メタルヘッド・ロック式/4oz |
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MENDA(メンダ):メタルヘッド・ロック式/2oz |
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アマゾンに売ってるよく似た偽物(めちゃ安い)に騙されないようお気を付けください。私はロック式(4oz)を3つ持ってます。いい値段するので最初はおそるおそる買って、一回ダイソーに浮気しつつ、「アカン、やっぱこっちやわ」と3つ揃えるに至りました。ロック式は倒れても中身が出てこないのでしぐさが元気すぎる方には特におすすめ。
ちなみに最近TOY’s(プロネイルメーカー)からとてつもなくおしゃんなディスペンサーも出ています(アマゾンにはなく楽天のみ)。
おしゃれすぎる。めっちゃほしい。でも、もうメンダがあるから…私は壊れるまでこのままいきますが、これから買う人は悩んでもいいよね。元祖メンダか、おしゃんディスペンサーか。
ちょっとマニアックな話になってきますが、TOY’sのディスペンサーとメンダの機能面での違いは液体が出てくる部分です。TOY’sはポンプ部分が浮いますが、メンダは浮いていません。私はメンダのポンプがそのまま受け皿になる点が使いやすくて気に入ってます。ご参考までに。
上記で紹介したルクジェルのジェルリムーバーならディスペンサー(メンダではありません)とのセットもあります。ただし、リムーバーだけじゃなくクレンザー(未硬化ジェルの拭き取り・油分除去に使える)も付いてくる4点セットです(めちゃくちゃオトクだと思う)。
ジェルリムーバーは揮発しやすいのでディスペンサーにたっぷり入れるのはおすすめしません。次使う時、「使ってないのに減ってる?!」となります。私は120ml(4oz)のディスペンサーに3分の1ほど入れて使用してます。職場では60ml(2oz)のディスペンサーに入れてます。
コットンはアセトンをしみこませるために使う
アセトンは直接爪に振りかけるのではなく、コットンにしみこませて使用します。コットンはなんでもOKです。ある程度厚みがあるものがおすすめです。ジェルオフ専用のコットンは爪の大きさにカットされているため切る手間が省けます。
SHINYGEL Professional:ジェルオフコットン |
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アルミホイルはジェルリムーバーの揮発を防ぐために使う
ジェルリムーバーは揮発(きはつ)しやすい液体のため、爪先をアルミホイルで包んで揮発を防ぎます。アルミホイルは100均や家にあるもので十分です。アルミホイルで爪先を包むのは意外に難しいため、手早く済ませたい人や不器用な人は下記がおすすめです。
ソークオフキャップ(ジェルオフ用キャップ)/5個入 |
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ネイルサロンでは消毒の手間があるため使い捨てのアルミホイルを使いますが、セルフネイルならこっちの方がいいんじゃないかなーと思います。ちなみに私が持ってるのはちょっと古いタイプではさむやつ。
はさむタイプは外れやすいし指先がガンダムみたいになってオフの間なんにもできなくなる(アルミホイルもムリ)ため、キャップタイプの方がいいのでは?と思っています(もったいないからはさむやつ使ってるけど…)。
プッシャーは爪に残ったジェルを取るために使う
ジェルリムーバーではすべてのジェルが溶けないため、爪表面に残ったジェルはプッシャーでカリカリして取っていきます。ネイルケアもセルフでするならプッシャーはちゃんとしたヤツがおすすめですが、オフだけに使うなら100均とかの安価なウッドスティックとかセラミックでも十分です。
ちゃんとしたプッシャーのおすすめはこちら。私もウツミのプッシャーを使っています。
SHINYGEL Professional:メタルプッシャー(右利き用/左利き用あり) |
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プロ用のプッシャーは爪にフィットするためケアだけでなくオフもやりやすいです。ジェルネイルのオフはかなりめんどうなので、継続的にセルフでオフをするならプロ用を買っておくと時短にもなります。
セラミックはメタルプッシャーより長持く使うことはできませんが1000円程度なため安価です。
SHINYGEL Professional:セラミックプッシャー |
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キューティクルオイルは乾燥した爪を保護するために使う
キューティクルオイルは必須ではないですが、爪へのダメージを考えるとネイリスト的には絶対やってほしい…!と思う最後のケアです。ジェルネイルで爪が痛む原因は、ほぼほぼ「塗る前のサンディングやりすぎ問題」と「オフで爪まで削りすぎ問題」、「オフの乾燥ほったらかし問題」の3つだからです。
オフの後すぐにジェルを塗るのであれば、ジェルを塗った後に仕上げとして爪周りをなぞるように塗布すると良いです。キューティクルオイルはしっかり保湿成分が入ったものを選ぶのがポイントです。おすすめはこのあたり。いずれもプロ用なのでしっかり効果が感じられます。
香りも楽しみたいなら下記がおすすめ。
好きな香りが選べるのがいいよね。上記は3本セットですが1本でも売ってます。
私が最近気になってるのはコレ。
ネイリストから人気です。
ちなみに2枚爪になりやすかったりささくれができやすかったりする人は、キューティクルオイルをオフ以外でもこまめに塗ってあげると美爪に近付けます。こまめに使うならペンタイプが使いやすいです。
ここで紹介してるのはどれを買っても後悔しないはず。好みで選んでもらったらいいかなと思います。
Step2. ネイルファイルでジェルをけずる
ジェルネイルのオフをネイルファイルでする時にいちばん時間がかかるのはココ。めっちゃ疲れるので覚悟してやっていきましょう。
削っていくときは皮膚にファイルが当たらないように、親指で皮膚を押し下げつつ、引っ張りつつやっていきます。
カラーが無くなるくらいまで削っていきます。ここまで削らない人もいるかもですが、リムーバーが浸み込まず逆にオフに時間がかかることが多いです。削りすぎて自爪まで削ってしまわないように注意してください。
ちなみにある程度の予算があるならネイルマシーンを使うのがおすすめです。オフの時間が10分の1くらいになります。
Step3. リムーバーで残ったジェルを溶かす
リムーバーでジェルを溶かす手順は以下のとおりです。
- カラーをほぼほぼ削り切ったらリムーバーをコットンにだして爪表面にのせる
- アルミホイルもしくはキャップをして5分ほど時間を置く(ノンアセトンなら10分ほど)
- 1本取ってみてジェルが溶けてるか確認する。溶けていなければもう2~3分置く
リムーバーは火気厳禁なため、たばこなどには注意してください。換気も重要です。あらゆるものを溶かすので、オフの時は「リムーバーなどの溶剤をこぼしても大丈夫なネイルマット」を敷くことをおすすめします。私が使ってるのはこちら。
シャレドワはプロ用メーカーです。楽天のみ取り扱いがあって、アマゾンにはありませんでした(私調べ)。私が持ってるのはホワイト(オフホワイトって感じ)です。施術スペースを明るくしたくてホワイトをチョイスしましたが、暗めの色だとファイリングのときに爪が浮き上がって見えるので形が整えやすいです。
安価なものを購入する時は溶剤で溶けないかチェックするようにしましょう。せっかく買ったのに一瞬で溶けちゃったりしたらテンションダダ下がり間違いなしです。
Step4. プッシャーで溶けたジェルを剥がす
ジェルがしっかり溶けているとアルミホイルを取ったときにパリパリっとしてきます。それをやさしくプッシャーで削り取っていきます。取れにくい場合は無理に取ろうとせず、もう一度コットンをのせてアルミホイルを巻き、数分溶かします。
しっかり密着しているジェルほど取れにくいことが多いです。また、ノンサンディングのジェル(強酸性のもの)ほど、剥がしにくいため、根気強く優しく剥がしていく必要があります。初心者の方が勢い余って爪まで削ってしまうのはあるあるです。乱暴にすると爪が痛む原因になるため気を付けてください。
プッシャーで最後まできれいに取ろうとすると自爪を大きく削っしまうリスクがあるため、ネイリストは最後少し残ってるジェルはスポンジファイルで取ります。やさしくふんわり少しずつ取っていきます。
Step5. ネイルオイルで保湿する
ジェルリムーバーによる爪の乾燥は爪が痛む原因になります。すべてきれいに取れたら一度手を洗い、しっかり拭いた後ネイルオイルを塗布して乾燥を防いでください。しばらく自爪で過ごすなら爪表面までしっかり塗ってください。すぐに再びジェルを塗る場合はジェルを塗った後、最後の仕上げに爪周りに塗布しましょう。
ちなみに「ジェルネイルオフ→ネイルケア→ジェル塗布」の順なら、ネイルケアの間に爪がかなり乾燥してしまうため、ケアに行く前に私は1度オイルを塗り、仕上げにももう1度塗るようにしています。
【番外編】ネイルファイルでのジェルオフがめんどうならベースを変えるのもアリ
ジェルのベースを剥がれやすいものに変えたりピールオフベースというペロンッと剥がれるタイプに変えたりするのがおすすめです。
オフ時削る必要性 | ジェルの持ち | |
剥がれやすいベース | あり | 良い (通常のジェルと同じくらい) |
ピールオフベース | なし | 悪い (1週間前後) |
オフ時に剥がれやすいベースジェル
爪が痛まない、剝がれやすいベースジェルはこちらがおすすめ。
SHINYGEL:スーパーベース(5g) |
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SHINYGEL:ブラッシュオンスーパーベース(5g) |
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このベースジェルはペリペリッと剥がれる上にノンサンディング(弱酸性)のためとても爪にやさしい国産のベースジェルです。爪を傷つける可能性(サンディングやりすぎ、オフの時爪まで削りすぎ)を大幅に減らせるためかなりおすすめです。
オフ時にネイルファイルで削らずペロンッとはがれるベースジェル
ピールオフベースは下記あたりがおすすめです。
ピールオフベースは端から浮かせるとペロンッと取れるためとてもスピーディでオフが簡単ですが、持ちは通常のベースに比べて悪いです。平均して持ちは長くて2週間ほどです。私の場合だと、ジムでプールを週2回ほど利用していて水に長時間浸かっているため、ピールオフベースの時は1週間ほどで取れてしまいます。
剝がれやすいベースとピールオフベースの使い分けは下記の感じで考えると良いです。
- オフを簡単にしたい!水もそんなに触れない(お風呂も短め)!→ピールオフベース
- オフはできるだけ簡単にしたいけど、持ちもそれなりに良くしたい→剥がれやすいベース
おわりに ネイリストが解説!ネイルファイルのジェルオフ【初心者向け完全ガイド】
ネイルファイルでのジェルオフは、「ファイルでジェルを削る段階」が最も時間がかかります。予算があるならネイルマシーンを購入するのがおすすめです。一瞬で削る作業が終わります。
私が今メインで使ってるのは上記のネイビーです。ウラワのネイルマシーンは専門学校生も購入する(なお、学校からの強制も多い模様)くらい信頼のあるメーカーです。マシーンを買う時は安価なものは危険なのでおすすめしません。
ちなみに私が一番最初に買ったのはこちら。
こちらはプロメーカーが出してるビギナーモデルです。アマゾンには取り扱いがなさそう(私調べ)。セルフネイルなら十分使えます。
この機会にジェルネイルの道具ちゃんとしたの揃えたいな~と思ってる方は、下記記事も参考になるはず。
初心者向け完全ガイドはネイルファイルもあります。
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